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2015年02月19日

放射線測定を住民がきめ細かく行う

2月8日朝日新聞に「放射能監視 私たちで」というタイトルで記事が掲載されました。
どんな記事だったか簡単にご紹介します。
『東京電力福島第一原発事故による放射能の汚染について、住民が自分たちで測定し、測定した結果をホームページ(HP)で公表する活動が広がっている。汚染の状態を東京電力や県のデータに依存するのではなく、自分たちできめ細かく測定し把握して行く活動である。』

風評被害は「放射能の値は、国が決めた基準値以下である」と言っている間はなくならないと思います。「基準値以下である」と言うだけでなく、「測定値」そのもの表示する必要があると考えます。
「測定値」を表示するには、きめ細かな測定になりますから、東京電力や県に依存してという考えではなく、そこに住んでいる人たち(生産者)が自分たちで測定するという行動がとても大事になると考えます。そこに住んでいる人たち(生産者)の意気込みなくしてはできないと思います。

生産者からは放射能を測定し国が決めた基準値以下のものを売っているのになかなか売れない。風評被害を受けているという声が聞こえます。
一方消費者はと言うと、基準値そのものに対し本当に安全なのかという疑問を抱いています。疑問の例としては、基準値以下の食品を食べていれば、例え基準値ぎりぎりの食品であっても健康に影響が出ないと言えるのか、何年、何十年後に健康に影響があらわれるということはないのか、国は何を根拠に決めたのか、健康に影響があらわれないというデータを持ち合わせているのかなどがあります。さらにデータを持っていたらきちんとわかりやすく説明してもらいたいという声もあります。
こうした消費者が持つ疑問がそのままになっているがゆえに、消費者は放射能ができるだけ低い値であろう産地を選ぶ行動に出ているのであり、すなわち福島産を避けることになっているものと考えます。

もし「測定値」が表示されたらどうなるかを考えました。
放射能をあまり気にしない人はこれまでのように買うでしょう。
放射能を気にしている人は、「測定値」が低ければ買うでしょう。基準値以下というだけでは買わなかった人が買うようになります。

放射能に汚染された国に住まなければならなくなったからには、汚染前のような生活は送れないと覚悟しなければならないと思います。放射能とどう向き合うのか、放射能のリスクをどうとるのか一人一人がしっかり意見を持つことだと思います。
  


  • Posted by これから at 12:49Comments(0)放射線

    2013年11月30日

    食の偽装を見逃さない

    食の偽装が起きないように業者はいろいろ検討するでしょうが、ばれなければやっちゃえやっちゃえということでこれまでのような状態に戻ってしまうのではと考えられる。監督官庁にあっては監視体制を強めることを考えているようであるが、これだって限界がある。
    どうしたらよいのか。
    2013年11月29日の朝日新聞に「ブランドにだまされるな」という記事が載っていて参考になる。その記事では、もし偽装していたらその偽装を見抜く力を利用者が持つことが大事だとしている。本物が見分けられるような力を持つことだとしている。
    偽装の疑いがあるときはしっかり声を上げることである。
    出てきた料理を知ったかぶりして「これは旨い、これはうまい」と言って食べるだけではだめなのである。
    なかなか難しそうではあるがこれしかないように思える。  


  • Posted by これから at 12:02Comments(0)食の安全

    2013年11月21日

    個人が被ばく管理をするということは

    個人が線量計を持って被ばく管理をするということが議論されているようです。2013年11月9日 朝日新聞に掲載されています。
    被ばくには、大きくは空気中にある放射性物質を吸い込むことによる被ばくと、食物に含まれている放射性物質を食べ物といしょに取り込むことにより被ばくする場合とがあります。
    個人が被ばくを管理するということは、これらのことについて今日はどうだった、どのくらい取り込んだかを日々計算し記録し、1年間の線量が目標とする1ミリシーベルト以下であるかどうかを判断するということでしょうか。
    このような計算はできるのでしょうか。
    例えば、携帯のアプリに、どこにどれだけの時間いたかが自動記録され、さらにいた場所の線量を自動で集めてきて計算してくれることになるのでしょうか。
    食物の線量の場合はどうでしょうか。すべての食材に線量が表示され計算できるようになるのでしょうか。
    もっともっと具体的な議論が必要と思います。
      


  • Posted by これから at 15:38Comments(0)放射線

    2013年11月18日

    食の偽装は防止できるか

    2013年11月9日の朝日新聞によると、食の偽装を行った会社の一部の会社から出てきた再発防止策について報じられています。
    再発防止策はメニュー表示と実際に使った食材とが一致させることですから①食材どおりにメニュー表示を変える、②メニューどおりに食材を変えることになると思います。
    しかしながら①はイメージが悪くなって食べてもらえないし(だから偽装していたわけであり)、②にすると値段が上がって食べてもらえなくなります。①②いずれにしても食べてもらえなくなってしまいます。これでは再発防止策になりません。

    そこで考えられることは、メニュー表示を一般名称にするのではないかということです。例えば「バナメイエビ」は「えび」としか表示しないようにすることです。そして「車海老」や「芝えび」を使ったものはメニューに「車海老」「芝えび」と表示し、高い値段にします。
    即ちメニューを一般名称のメニューと、「車海老」「芝えび」と書いたメニューの2本立てにするのではないかということです。
      


  • Posted by これから at 20:21Comments(0)食の安全

    2013年11月08日

    後をたたない食材の偽装

    メニュー表示の食材と実際に料理に使われた食材とが違っており、いずれもメニュー表示の食材よりも安い食材が使われていたということが発覚しました。これは、会社の利用者にたいする偽装行為です。
    社内の連絡がうまくいっていなかったとか、担当が変わったばかりだったとかの説明があったようですが、それは会社の中で誰かに罪をなすりつけようとする姑息な手段を公言しているにすぎません。会社が行った利用者にたいする偽装の説明にはなっていません。

    偽装が起きたのは、会社が一丸となって1円でもコストを下げ、利益を高めようとしたからです。記者会見の映像を見ていれば誰でもわかることです。

    でも不思議に思うのはこれらの偽装を見破った利用者がいなかったということです。偽装の料理を食べさせられて、「なんだこれは」と怒った人はだれもいなかったということです。
    立派な建物、ふかふかの絨毯、クリーニングがきいた制服を着た従業員に迎えられると、舌が、目が麻痺してしまうからなのでしょうか。
    行ったことがない私にはわかりません。


    今はやりの「おもてなし」は、心を大事にする文化だと思っています。儲かればよしとする、ばれなければよしとするところには「おもてなし」はないと思っています。残念です。

      


  • Posted by これから at 10:36Comments(0)食の安全

    2012年06月06日

    「地域から脱原発」とした学習会に参加しました

    学習会の題名「地域から脱原発 小平でつくる地域エネルギー」

    日時:2012年5月26日(土) 13:30~15:30
    場所:小平市中央公民館 視聴覚室
    講師:千葉大学大学院人文社会科学研究科教授 倉阪 秀史さん 
    主催:小平・生活者ネットワーク 環境部会

    講演概要 
      その区域で得られる再生可能エネルギーのみで、その区域における地域的エネルギーの需要を賄うことができる区域が52市町村ある。さらにその中で、28市町村が食糧自給率でも100%となるという研究結果が報告されました。

    講演内容は次のとおり
    1、現代は転機の世代である
    ・枯渇する資源に頼よるわけにはいかない。
      ウランも枯渇資源の1つである。ということは、原発は永続とは言えない。
      枯渇資源に頼らないエネルギーを確保する必要がある。
    ・地球の温暖化を止めなければならない。CO2を削減する必要がある。
    ・2011年3月11日に原発事故が起きたことにより、原発に頼る政策を見直さなければならなくなった。
    ・(日本の場合)人口減少社会(高齢化社会)になった。 
      人口減少社会およびCO2の削減が必須の社会にあっては、自然資本と人工資本のストックのメンテナンスによる経済の発展を考える必要がある。また人口減少社会にあっては、人と人とのつながり・信頼関係を重視したまちづくりを考える必要がある。

    2、今後の経済発展についての考え方
      今後の経済の発展は、次のような資本の維持を行うものを維持部門と位置づけ、この維持部門と成長部門との2本立てで、経済発展を図っていく。維持部門は、地域文化を形成し、日本の風土を守り育てる産業部門であり、成長部門は、世界市場での競争力を維持し、外貨を稼ぐ産業部門である。
    ・人工資本の維持:モノを使い倒す、修理して長く使う経済
    ・自然資本の維持:再生可能エネルギーを使う経済。自然の恵みをムダにしない経済
    ・人的資本の維持:教育、医療、介護を重視する経済
    ・社会関係資本の維持:人びととのつながりを重視したまちづくり

    3、1 維持部門の経済政策は地方自治体が行う 
      理由は、地域文化を形成し、日本の風土を守り育てるために、地域の風土や住まい方に応じて進める必要があるためである。
    3、2 成長部門の経済政策は国が行う 
      理由は、世界市場での競争力を維持し、外貨を稼ぐために、モノの生産・販売は地方自治体の区域を越えて行われ、また化石燃料、鉱物資源など安定的に輸入する必要があるためである。

    4、日本における再生可能エネルギーの特徴、可能性についての考察 
      太陽光発電、水力、地熱、風力、バイオマス(生物資源)等について、その特徴、見通し、可能性について説明

    5、永続地帯研究の報告
      その区域で得られる再生可能エネルギーと食糧によって、その区域におけるエネルギー需要と食料需要を賄うことができる区域を永続区域と定義する。
    5、1 エネルギー永続地帯の試算
      その区域(市町村)で得られる再生可能エネルギーを試算し、再生可能エネルギーのみによって、その区域のエネルギー需要を賄うことができる区域をエネルギー永続地帯とする。その結果52市町村がエネルギー永続地帯となった。
    5、2 食糧自給地帯の試算
      その区域(市町村)における食糧生産のみによって、その区域の食糧需要を賄うことができる区域を食糧自給地帯とする。上記52のエネルギー永続地帯の市町村について、その区域(市町村)の食糧生産のみによって、その区域の食糧需要を賄うことができるかを試算し、28市町村が食糧でも自給地帯となった。即ち28市町村が永続地帯となる。

      


  • Posted by これから at 10:53Comments(2)エネルギー

    2012年05月15日

    講演会「小児科医が診た放射能と子どもたち」に参加した

    講師 山田 真(やまだ まこと)さん
    日時 2012年5月12日(土)13:30~16:00
    場所 国分寺労政会館
    主催 Bye-Bye原発/国分寺の会
    共催 ちょっと待って原発の会

    講師の紹介「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」代表
           「ちさい・おおきい・よわい・つよい」の編集代表

    講演は、予稿なし。話は多義にわたっていた。印象に残ったことを記します。
    「国、国だけではなく関係している学者達は放射能(低線量)の影響を小さく見せようとしている」のではないか。
     放射能は少しなら心配ないと言っている。低線量については、これ以下なら心配ないというしきい値なない。少しの量でも、その量に応じた影響がある。ただその影響がどのようかがはっきりしていない。医者は、分っていないことに向かい合ったときは、こうなるかもしれないし、あるいはこうなるかもしれないと、安全側と、危険側との幅をもって言わなければならないのに、心配ないとしか言わない。

    「被災地を狭くしようとしている」のではないか。
     被災した福島県において、帰れるかもしれない、そのうち帰れるだろうと期待が持てるようにしている。福島県以外の茨城県や千葉県にも線量が高いところがあるのに、そこには触れない。福島、福島としか言わない。その福島では、繰返しになるが、帰れるかもしれない、帰れるだろうと期待を持たせている。

    「健康に心配のある人を少なくしようとしている」のではないか。
     放射線の健康影響をみるために甲状腺の検診を行った。この甲状腺の検診では、「しこり」は、5.0ミリ以下は問題なしとし、5.1ミリ以上の場合を2次検診とした。この結果99.5%が問題なしという結果になった。問題なしと2次検診との差は、0.1ミリである。

     こうしたことに対し、策謀と言えそうなこうしたことに対し、どう向かいあえばいいのか。これには、個人が意思を持ち、連携し、連携できるようにし、継続して視て行くことが大事になるのではないか。これしかないのではないかということでした。同感です。
      


  • Posted by これから at 15:11Comments(0)放射線

    2012年04月22日

    国の基準は十分に安全を見込んだ数値?

     4月21日付けの新聞によると、食品の放射能についてスーパーなどが独自基準をもうけて自主検査を実施していることについて、農水省が「国の基準(新基準)は十分に安全を見込んだ数値。異なる基準がばらばらにあると混乱する。」ということで独自基準をやめるようスーパーなどに通知したということです。
     人体に対する放射線の作用については2つあって、一つはある程度以上高い線量の被ばくをすると健康被害がおこるとされるもので、これにはしきい値がありますが、もう一つの低い線量の被ばく(低線量被ばく)では、健康被害があるかもしれないしないかもしれないということで、これにはしきい値がもうけられないということです。
     原発事故から1年以上たった今考えなければならないのは、低線量被ばくからどう守るかです。しきい値がもうけられないのですから、これ以下なら安全ということにはならないのです。少しでも低い値のものを選ぶしかないのです。
     もし、4月21日付けのようなことになると、少しでも低い値のものを選びたいとする行動がとれなくなるのではと考えます。
     

      


  • Posted by これから at 10:53Comments(0)放射線

    2012年04月18日

    連続講座「原発に頼らない電力のしくみ」No.3に参加した

    連続講座「原発に頼らない電力のしくみ」No.3に参加した
    今回の講座は「市民が選び、育てる電力」と題し、映画上映と講演がありました。
    日時 2012年4月14日(土)13:30~16:30
    場所 国分寺労政会館
    主催 発送電分離プロジェクト/ガウスネット

     映画は「シェーナウの想い」というドキュメンタリー映画であって、講演は千葉恒久さんによる「ドイツにおけるエネルギー政策の大転換」についてでした。

     映画「シェーナウの想い」は、ドイツ南西部の人口2,500人の小さな町に、チェルノブイリ原発事故をきっかけに生まれた、「原発のない将来のための両親の会」が主役となり、省エネ活動からスタートし、ついには、地域にある太陽光発電、風力発電、水力発電、コジェネレーション(天然ガスを用いて電気と熱を同時に作り出すシステム)等より発電されたグリーンな電気を購入し、地域の消費者に供給する会社「シェーナウ電力有限会社」を設立するまでを描いたものです。
     すんなりできたわけではなく、大資本、規制勢力の押さえ込みに立ち向かい勝ち取ったものです。これは原発に依存しない社会をつくりだすだけでなく、CO2削減にもつながり、環境にとってもよいものです。

     講演「ドイツにおけるエネルギー政策の大転換」は、ドイツにおける1998年4月の電力・ガス事業の全面自由化、2000年3月に制定された「再生可能エネルギーの優先のための法律」が主なものでした。

     本講座から思ったことは、有効な法制度と住民の意思・意欲がいかに大事かということです。
     住民の意思・意欲とは、「今安いからそれにしよう」とか、「今不便になるのはいやだから不便にならないようにしよう」というような、今を基準に考えるのではなく、子どもや孫たちにどういう社会を残すか、そのためにどんな努力をするか思う心であると思う。
      


  • Posted by これから at 11:26Comments(0)エネルギー

    2012年04月12日

    放射線家計簿について考えました

     放射線家計簿をつけようとすると、厳密には、外部被ばく内部被ばくのそれぞれについて考えなければなりません。被ばくについてのおさらいということになりますが、
    外部被ばくは、地面に降下沈着した放射性物質から被ばくするものです。降下沈着した放射性物質のあるところを通ったときなどに被ばくするということです。
    また、内部被ばくは、食べ物に付いた放射性物質を食べ物といっしょに体内に取り込んでしまった場合、空気中の放射性物質を吸引時に体内に取り込んでしまった場合、傷口等から体内に入り込んでしまった場合に被ばくするものであり、放射性物質が体外に排出されるまで被ばくが継続するということです。
     厳密な放射線家計簿となると、これらについて全て計測し記録しなければなりません。しかし全部はできそうにありません。理由はその人の行動や状態を細かく見ていなければならないからです。できないからやらないというのは潔くありませんが、継続できないのでは元も子もありません。そこで、はじめの第一段階という位置づけで、内部被ばくの内の食べ物に付いた放射性物質を食べ物といっしょに体内に取り込んでしまう経口放射線量と、空気中の放射性物質を吸引時に体内に取り込んでしまう吸引放射線量との2つを計測の対象にしたいと考えました。
     この2つをとってみても、どう計測するか考えなければならないことがあります。例えば経口放射線量についてです。食材を買って家で調理する場合は、調理の仕方によって経口放射線量が変わります。どう計算するかです。水道水を飲むということもあります。また惣菜、果物、菓子等のように買ってきたものをそのまま食べる場合があります。水道水を飲むということもあります。またレストラン等で、外で食事する場合もあります。これらをどう計算するかです。「う~ん」と唸ってしまいます。細かく見なくてもよく、継続が可能な方法にしないとだめだと考えています。
     一案をまとめ次のブログで書きたいと思っています。
      


  • Posted by これから at 12:35Comments(0)放射線

    2012年03月02日

    「放射線家計簿」がつくれないかな~と思っています

    放射線家計簿」がつくれないかなと思っています。
    自分の食の安全は自分で守る。人任せにできないということを学びました。
    そこで、「放射線家計簿」なるものをつくり、自分のところ(家)では、食事から受ける放射線量はどのような値になるのか日々計算できるようにし、計算した結果にもとづきリスク管理ができることに役立てようとするものです。
    0からのスタートです。
      


  • Posted by これから at 11:59Comments(2)放射線

    2012年02月29日

    「わが子からはじまる食べものと放射能のはなし」に参加した

    「わが子からはじまる食べものと放射能のはなし」に参加した。
    日時:2012年2月26日(日) 14:00~17:00
    会場:東村山市サンパネル コンベンションホール
    主催:こどものごはん委員会
    講師 食政策センター・ビジョン 安田節子さん 
    話は、①放射線の人体への影響、②飲食物の基準について、③最大限用心して避けられる被ばくは避ける
    についてであり、最後にQ&Aがあった。
    ①放射線の人体への影響 
    放射性ヨウ素(I)やセシウム(Cs)が大量に放出された。これらは揮発性が高く遠くまで拡散した。
    ヨウ素(I)は甲状腺に蓄積され甲状腺がんの発症につながる恐れがある。
    セシウム(Cs)は同属のカリウム(K)と間違って吸収され、筋肉などに蓄積される。

    放射線はどんなに微量でも影響はある。従って放射線の安全線量のしきい値は決められない。
    食品安全規制の原則からすれば、しきい値が決められないものに許容摂取量は決められないので、
    食品中に含まれてはいけないことになる。

    放射能物質は半減期毎に半分になる。半減期を10回繰り返すと1000分の1になる。
    1000分の1になるには、ヨウ素(I)は半減期が8日なので80日、またセシウム(Cs)137は
    半減期が30年なので300年かかることになる。
    体内に取り込まれるとこの間放射線を出し続けることになる。
    外部被ばくに比べ内部被ばくの方が影響が大きい。

    2月18日のシンポジウムでは、
    内部被ばくと外部被ばくとの差はないということであったが、良く分からなくなってしまった。
    低線量の領域のことは専門家の間でも意見がわかれるということではあったが。

    ②飲食物の基準について
    新基準案(新規制値案)は、基準値の食品を摂取しつづけた場合の被ばく線量を最大
    0.8mシーベルト(SV)/年にする数値であるとのこと。

    しかし、空気中の放射線量が、例えば0.1μシーベルト(SV)/時ある地域では、
    8時間屋外にいて、あとの時間は屋内にいるとしても、0.6mSV/年近くになることから、
    あわせると1.4mSV/年となる。
    外部被ばくも入れるとすると、とても1.0mSV/年にはおさまらないことになる。
    どう考えればいいのだろうか。
    また、基準値案の算出は、食べる食品の半分は汚染されていない0ベクレル(Bq)のものであるとし、
    さらに食べる食材の種類および量はモデル化したものに則っているということである。
    自分のところにあてはまるのだろうか。
    あってほしくないことであるが、また原発事故が起きてしまったらどうなってしまうのだろうか。
    暫定基準に戻るということなのだろうか。
    新基準案(新規制値案)は次のとおり。
    飲料水 10Bq/kg
    一般食品 セシウム 100Bq/kg
    乳児用食品と牛乳 セシウム 50Bq/kg
    米、牛肉は2012年10月まで、大豆は2013年1月まで先送り。

    ③最大限用心して避けられる被ばくは避ける
    食生活のキーポイントとしてあがった項目は次の3つ。
    取り込みを防ぐ/排泄を促す/対応策は徹底した測定とBq値の表示
    ●取り込みを防ぐ:
    ・汚染のない地域のもの
    ・高ミネラル食で取り組みにしにくい栄養状態をめざす。
     セシウム(Cs)は同属のカリウム(K)と間違って吸収される。
     ストロンチウム(Sr)は同属のカルシウム(Ca)と間違って吸収される。
     体を、カリウム(K)、カルシウム(Ca)をいっぱいにしておくようにする。
     カリウム(K)を多く含む食品は、野菜や果物、豆類。
     「マゴワヤサシイ」+玄米 がお勧め。
      「マゴワヤサシイ」商標登録 杏林予防医学研究所 山田豊文 
    ・グレーゾーン地域の食材、調理、処理(水洗い、酢洗い、塩水洗い、ゆでる、煮る、酢漬け、発酵食品)で減らせる。
     料理の仕方については詳しくはホームページに掲載されている。
    原子力環境整備センター「食品の調理・加工による放射線核種の除去率1994年」
    ・米 非汚染地の有機栽培の玄米を、次善の策はグレーンゾーンなら白米で食べる。
     精米すると、玄米のカルシウム、リン、鉄、マグネシウム、カリウムの50%~70%が失われる。
    ・乳製品 乳清(ホエー)に91%、チーズに7%、バターに1%移行する。
     乳清(ホエー)は利用制限が必要。
    ・牛乳 ストロンチウム(Sr)、セシウム(Cs)、ヨウ素(I)の80%は脱脂乳に移行する。
     心配なときは問い合わせ、数値をだしてもらう。
    ・魚 食物連鎖の頂点にいる大型魚はリスクが増す。濃縮のピークは半年から1年後あたり。
     概してはらわたに集まるから、丸ごと食べる小型はリスク大。内臓を除くと減少。
     回遊魚(カツオ、マグロ、秋刀魚、鯖、鯵、鰯など)
     淡水魚の汚染深刻

    ●排出を促す:
    生味噌など醗酵食品、玄米、果物(ペクチンの多い)などで排泄。

    ●対応策は徹底した測定とベクレル(Bq)値の表示:
    ・自治体の検査頻度、対象産品の数不十分。高汚染のものが流通するのではの市民の懸念。
    ・スーパー大手(イオンなど)の自主検査。
    ・カタログハウスの店 検査と表示。
    ・市民放射能測定所が広がっている。

    話の中で強調されていたこと
    人任せにしない。自分の食の安全は自分で守るようにしよう。
    おかしいと思ったことは、おかしいと声を上がよう。
    生産者には数値をだしてもらうようにしよう。NDではなく。
    放射能は閉じ込めるようにすることが原則である。拡散させるようなことをしてはならない。  


  • Posted by これから at 11:58Comments(0)放射線

    2012年02月21日

    太陽光発電が発電できない日は

    自宅で太陽光発電を行う場合、余剰がでたときは余剰分を電力会社に買い取ってもらい、雨等で発電できなかったときは、従来どおりに電力会社からの電力提供を受けるということが考えられています。

    電気を使う側にとっては、都合のいい考えですが、電力会社側からすればそうでもないのではと思います。理由はいつでも、従来どおりの電力を供給できる体制を維持していなければならないことから、発電量や設備の削除につながらないと思うからです。

    そこでこんな考えはどうでしょうかということです。
    ①余剰がでたときは余剰分を電力会社は買い取ってもらう。
    ②雨等で発電できなかったときは、従来より少ない電力を、例えば従来の2分の1の電力を電力会社から供給してもらう。

    これには、自家発電できない日は、エアコン、テレビ等の使用台数、使用時間等を制限し、使用電力を減らす(省エネ・節電する)必要がありますが、こうすれば電力会社は発電量や設備を減らすことができるようになります。

    前回報告した省エネ・節電により使用電力を今の半分にまで減らし、半分に減った使用電力を自然エネルギーで100%賄おうとする考えを後押しすることになると考えます。  


  • Posted by これから at 21:06Comments(0)エネルギー

    2012年02月20日

    シンポジウムに参加して

    2012年2月18日にあったシンポジウム「放射線と向き合う~食品と安全」(主催朝日新聞社)に参加した。
    大分県立看護科学大学 甲斐さんが基調講演を行い、現場報告として「横浜の子供たちを放射能から守る会」の安田さんが、また「株式会社大地を守る会」の戎谷さんが、また「福島県いわき市農政水産課」の鈴木さんが、取り組みの現状についての報告があった。
    甲斐さんからは、新基準(年間5mSV)の背景、どういう考えのもとに出てきた値であるか等についても話しがあった。
    安田さんからは、市民が食品の放射線の測定をやろうと会を立ち上げた経緯、さらに測定の目的は、危ない食品を選別するのではなく、食材として使えるものを選び出すことであるとの話しがあった。
    戎谷さんからは、生産者が安心して農業を続けていくことができるようになるには、消費者が納得して買ってもらえるようにしなければならないという考えのもとに活動している現状についての話しがあった。
    鈴木さんからは、昨年の10月1日から始めた、農産物の透明性を高める「いわき農産物見える化プロジェクト」についての話しがあった。
    講師の方々の話から浮き上がってきたことは、新基準は、パブリックコメントを募集中であるが、一層厳しい値にするという方向には行きにくいのではということから、これからどうするかについては、年間5mSVを超えないように食事を管理(リスク管理)しようとしたらそれができるように、また5mSVではなくもっと厳しく、例えば1mSVにしようとしたら、そうなる食事の管理ができるようにすること、管理できるようになることではないかである。
    このためには食材について「基準値以下」という表示ではなく、数値が示されることがベースになる。
    こうした数値を示す取り組みはすでに行われていることから、これらの取り組みを水平展開していくことが重要になるということであった。  


  • Posted by これから at 11:47Comments(0)放射線

    2012年02月10日

    2050年の電源構成について思う

    2009年度末の発電電力量の電源構成は、割合の多い順にLNG火力29.4%、原子力29.2%、石炭火力24.7%、水力8.1%、石油等火力7.6%、新エネ等1.1%となっています(資源エネルギー庁「エネルギー白書2010」)。

    原発事故後の2011年4月13日の朝日新聞記事に、環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長が「原子力からシフトを」―自然エネルギー 50年までに100%-として語った記事が掲載されました。

    記憶にとどめておられる方も多いと思いますが、記事の概要は、2050年を目標に、省エネ・節電により使用電力量を今の半分にまで減らし、その半分になった電力量を自然エネルギーで100%賄おうとするものです。自然エネルギーの内訳は水力、太陽光、風力、バイオマス、地熱発電などです。したがって目標の2050年には、原子力もLNG火力も石炭火力も石油等火力も使われないことになります。

    イメージの段階ですので、具体的にどうするかは今後の議論になると思われます。

    家庭における省エネ活動の取り組みは、「無駄を省きましょう」「無理せずできるところからやりましょう」が中心のように思いますが、活動の結果がどうなるのか見えづらいものがあります。

    「お財布に優しい」は結果を見えやすくするのに有効と思いますが、これだけでなく、今後にたいする大きな目標を持ち、その目標に向かって、この時期までに家庭(我が家)の使用電力量を20%減らす、このときまでには30%減らすといった取り組みも必要なように思います。


      


  • Posted by これから at 11:26Comments(0)エネルギー

    2011年07月08日

    負の遺産

    原発事故により、聞いたこともない単位の放射性物質(77万テラベクレルと報道されている)が放出されてしまいました。
    シニアは、直接係ってはいませんということであっても、こうした事故を防げなかった、防ごうとしなかった甘い雰囲気の社会をつくり出してしまったと思います。
    これからどうしていけばいいのか。これからの生き方、生き延び方を示すことがシニアに課せられているのではと考えます。

    無邪気に遊んでいる子供たちを見ると、とんでもない負の遺産を残してしまったと辛くなります。

      


  • Posted by これから at 20:00Comments(9)放射線

    2011年07月04日

    これまでやってきたこと そして これから

    日本の食糧の自給率は40%をきっています。外国から食料が買えなくなったら多くの人が飢えることになります。
    5年前になりますが、会社をリタイヤしたことを機に、自分で食べるものは自分でつくり、知り合いにも配ることができたらと考えました。それにより、ほんの僅かですが自給率を上げることになります。無論有機肥料無農薬でです。
    どこでできるかなと、あちこち探しました。探しているなかで、福島県いわき市の支援団体が、空き家を世話してくれることになり、田舎暮らしをスタートさせることができました。
    畑は広い方がいいと思い(その後の大変さを考えずに)、2反(約600坪)借りました。そこは10年以上耕作放棄されていたところで、背丈ほどの草や低木に覆われていました。万能鍬で土を起こし、土をやわらかくし、種を播き、あとから後から生えてくる草を抜き、次々に襲ってくる虫と戦いながら、やっとこさ野菜を育てることができました。
    野菜を配った知り合いから、「ありがとう」「おいしかった」という声が返ってくると嬉しくなり、草取りや虫取りが大変ですが、これらに負けずにまたつくろうと元気が出てきます。この繰返しで、これまで続けることがてきました。

    しかしながら、この原発事故で続けることができなくなり、やめることにしました。
    でも、この経験を何かの形で生かすことができたらと考えています。
      


  • Posted by これから at 10:41Comments(2)食の需給