2015年02月19日
放射線測定を住民がきめ細かく行う
2月8日朝日新聞に「放射能監視 私たちで」というタイトルで記事が掲載されました。
どんな記事だったか簡単にご紹介します。
『東京電力福島第一原発事故による放射能の汚染について、住民が自分たちで測定し、測定した結果をホームページ(HP)で公表する活動が広がっている。汚染の状態を東京電力や県のデータに依存するのではなく、自分たちできめ細かく測定し把握して行く活動である。』
風評被害は「放射能の値は、国が決めた基準値以下である」と言っている間はなくならないと思います。「基準値以下である」と言うだけでなく、「測定値」そのもの表示する必要があると考えます。
「測定値」を表示するには、きめ細かな測定になりますから、東京電力や県に依存してという考えではなく、そこに住んでいる人たち(生産者)が自分たちで測定するという行動がとても大事になると考えます。そこに住んでいる人たち(生産者)の意気込みなくしてはできないと思います。
生産者からは放射能を測定し国が決めた基準値以下のものを売っているのになかなか売れない。風評被害を受けているという声が聞こえます。
一方消費者はと言うと、基準値そのものに対し本当に安全なのかという疑問を抱いています。疑問の例としては、基準値以下の食品を食べていれば、例え基準値ぎりぎりの食品であっても健康に影響が出ないと言えるのか、何年、何十年後に健康に影響があらわれるということはないのか、国は何を根拠に決めたのか、健康に影響があらわれないというデータを持ち合わせているのかなどがあります。さらにデータを持っていたらきちんとわかりやすく説明してもらいたいという声もあります。
こうした消費者が持つ疑問がそのままになっているがゆえに、消費者は放射能ができるだけ低い値であろう産地を選ぶ行動に出ているのであり、すなわち福島産を避けることになっているものと考えます。
もし「測定値」が表示されたらどうなるかを考えました。
放射能をあまり気にしない人はこれまでのように買うでしょう。
放射能を気にしている人は、「測定値」が低ければ買うでしょう。基準値以下というだけでは買わなかった人が買うようになります。
放射能に汚染された国に住まなければならなくなったからには、汚染前のような生活は送れないと覚悟しなければならないと思います。放射能とどう向き合うのか、放射能のリスクをどうとるのか一人一人がしっかり意見を持つことだと思います。
どんな記事だったか簡単にご紹介します。
『東京電力福島第一原発事故による放射能の汚染について、住民が自分たちで測定し、測定した結果をホームページ(HP)で公表する活動が広がっている。汚染の状態を東京電力や県のデータに依存するのではなく、自分たちできめ細かく測定し把握して行く活動である。』
風評被害は「放射能の値は、国が決めた基準値以下である」と言っている間はなくならないと思います。「基準値以下である」と言うだけでなく、「測定値」そのもの表示する必要があると考えます。
「測定値」を表示するには、きめ細かな測定になりますから、東京電力や県に依存してという考えではなく、そこに住んでいる人たち(生産者)が自分たちで測定するという行動がとても大事になると考えます。そこに住んでいる人たち(生産者)の意気込みなくしてはできないと思います。
生産者からは放射能を測定し国が決めた基準値以下のものを売っているのになかなか売れない。風評被害を受けているという声が聞こえます。
一方消費者はと言うと、基準値そのものに対し本当に安全なのかという疑問を抱いています。疑問の例としては、基準値以下の食品を食べていれば、例え基準値ぎりぎりの食品であっても健康に影響が出ないと言えるのか、何年、何十年後に健康に影響があらわれるということはないのか、国は何を根拠に決めたのか、健康に影響があらわれないというデータを持ち合わせているのかなどがあります。さらにデータを持っていたらきちんとわかりやすく説明してもらいたいという声もあります。
こうした消費者が持つ疑問がそのままになっているがゆえに、消費者は放射能ができるだけ低い値であろう産地を選ぶ行動に出ているのであり、すなわち福島産を避けることになっているものと考えます。
もし「測定値」が表示されたらどうなるかを考えました。
放射能をあまり気にしない人はこれまでのように買うでしょう。
放射能を気にしている人は、「測定値」が低ければ買うでしょう。基準値以下というだけでは買わなかった人が買うようになります。
放射能に汚染された国に住まなければならなくなったからには、汚染前のような生活は送れないと覚悟しなければならないと思います。放射能とどう向き合うのか、放射能のリスクをどうとるのか一人一人がしっかり意見を持つことだと思います。
2013年11月21日
個人が被ばく管理をするということは
個人が線量計を持って被ばく管理をするということが議論されているようです。2013年11月9日 朝日新聞に掲載されています。
被ばくには、大きくは空気中にある放射性物質を吸い込むことによる被ばくと、食物に含まれている放射性物質を食べ物といしょに取り込むことにより被ばくする場合とがあります。
個人が被ばくを管理するということは、これらのことについて今日はどうだった、どのくらい取り込んだかを日々計算し記録し、1年間の線量が目標とする1ミリシーベルト以下であるかどうかを判断するということでしょうか。
このような計算はできるのでしょうか。
例えば、携帯のアプリに、どこにどれだけの時間いたかが自動記録され、さらにいた場所の線量を自動で集めてきて計算してくれることになるのでしょうか。
食物の線量の場合はどうでしょうか。すべての食材に線量が表示され計算できるようになるのでしょうか。
もっともっと具体的な議論が必要と思います。
被ばくには、大きくは空気中にある放射性物質を吸い込むことによる被ばくと、食物に含まれている放射性物質を食べ物といしょに取り込むことにより被ばくする場合とがあります。
個人が被ばくを管理するということは、これらのことについて今日はどうだった、どのくらい取り込んだかを日々計算し記録し、1年間の線量が目標とする1ミリシーベルト以下であるかどうかを判断するということでしょうか。
このような計算はできるのでしょうか。
例えば、携帯のアプリに、どこにどれだけの時間いたかが自動記録され、さらにいた場所の線量を自動で集めてきて計算してくれることになるのでしょうか。
食物の線量の場合はどうでしょうか。すべての食材に線量が表示され計算できるようになるのでしょうか。
もっともっと具体的な議論が必要と思います。
2012年05月15日
講演会「小児科医が診た放射能と子どもたち」に参加した
講師 山田 真(やまだ まこと)さん
日時 2012年5月12日(土)13:30~16:00
場所 国分寺労政会館
主催 Bye-Bye原発/国分寺の会
共催 ちょっと待って原発の会
講師の紹介「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」代表
「ちさい・おおきい・よわい・つよい」の編集代表
講演は、予稿なし。話は多義にわたっていた。印象に残ったことを記します。
「国、国だけではなく関係している学者達は放射能(低線量)の影響を小さく見せようとしている」のではないか。
放射能は少しなら心配ないと言っている。低線量については、これ以下なら心配ないというしきい値なない。少しの量でも、その量に応じた影響がある。ただその影響がどのようかがはっきりしていない。医者は、分っていないことに向かい合ったときは、こうなるかもしれないし、あるいはこうなるかもしれないと、安全側と、危険側との幅をもって言わなければならないのに、心配ないとしか言わない。
「被災地を狭くしようとしている」のではないか。
被災した福島県において、帰れるかもしれない、そのうち帰れるだろうと期待が持てるようにしている。福島県以外の茨城県や千葉県にも線量が高いところがあるのに、そこには触れない。福島、福島としか言わない。その福島では、繰返しになるが、帰れるかもしれない、帰れるだろうと期待を持たせている。
「健康に心配のある人を少なくしようとしている」のではないか。
放射線の健康影響をみるために甲状腺の検診を行った。この甲状腺の検診では、「しこり」は、5.0ミリ以下は問題なしとし、5.1ミリ以上の場合を2次検診とした。この結果99.5%が問題なしという結果になった。問題なしと2次検診との差は、0.1ミリである。
こうしたことに対し、策謀と言えそうなこうしたことに対し、どう向かいあえばいいのか。これには、個人が意思を持ち、連携し、連携できるようにし、継続して視て行くことが大事になるのではないか。これしかないのではないかということでした。同感です。
日時 2012年5月12日(土)13:30~16:00
場所 国分寺労政会館
主催 Bye-Bye原発/国分寺の会
共催 ちょっと待って原発の会
講師の紹介「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」代表
「ちさい・おおきい・よわい・つよい」の編集代表
講演は、予稿なし。話は多義にわたっていた。印象に残ったことを記します。
「国、国だけではなく関係している学者達は放射能(低線量)の影響を小さく見せようとしている」のではないか。
放射能は少しなら心配ないと言っている。低線量については、これ以下なら心配ないというしきい値なない。少しの量でも、その量に応じた影響がある。ただその影響がどのようかがはっきりしていない。医者は、分っていないことに向かい合ったときは、こうなるかもしれないし、あるいはこうなるかもしれないと、安全側と、危険側との幅をもって言わなければならないのに、心配ないとしか言わない。
「被災地を狭くしようとしている」のではないか。
被災した福島県において、帰れるかもしれない、そのうち帰れるだろうと期待が持てるようにしている。福島県以外の茨城県や千葉県にも線量が高いところがあるのに、そこには触れない。福島、福島としか言わない。その福島では、繰返しになるが、帰れるかもしれない、帰れるだろうと期待を持たせている。
「健康に心配のある人を少なくしようとしている」のではないか。
放射線の健康影響をみるために甲状腺の検診を行った。この甲状腺の検診では、「しこり」は、5.0ミリ以下は問題なしとし、5.1ミリ以上の場合を2次検診とした。この結果99.5%が問題なしという結果になった。問題なしと2次検診との差は、0.1ミリである。
こうしたことに対し、策謀と言えそうなこうしたことに対し、どう向かいあえばいいのか。これには、個人が意思を持ち、連携し、連携できるようにし、継続して視て行くことが大事になるのではないか。これしかないのではないかということでした。同感です。
2012年04月22日
国の基準は十分に安全を見込んだ数値?
4月21日付けの新聞によると、食品の放射能についてスーパーなどが独自基準をもうけて自主検査を実施していることについて、農水省が「国の基準(新基準)は十分に安全を見込んだ数値。異なる基準がばらばらにあると混乱する。」ということで独自基準をやめるようスーパーなどに通知したということです。
人体に対する放射線の作用については2つあって、一つはある程度以上高い線量の被ばくをすると健康被害がおこるとされるもので、これにはしきい値がありますが、もう一つの低い線量の被ばく(低線量被ばく)では、健康被害があるかもしれないしないかもしれないということで、これにはしきい値がもうけられないということです。
原発事故から1年以上たった今考えなければならないのは、低線量被ばくからどう守るかです。しきい値がもうけられないのですから、これ以下なら安全ということにはならないのです。少しでも低い値のものを選ぶしかないのです。
もし、4月21日付けのようなことになると、少しでも低い値のものを選びたいとする行動がとれなくなるのではと考えます。
人体に対する放射線の作用については2つあって、一つはある程度以上高い線量の被ばくをすると健康被害がおこるとされるもので、これにはしきい値がありますが、もう一つの低い線量の被ばく(低線量被ばく)では、健康被害があるかもしれないしないかもしれないということで、これにはしきい値がもうけられないということです。
原発事故から1年以上たった今考えなければならないのは、低線量被ばくからどう守るかです。しきい値がもうけられないのですから、これ以下なら安全ということにはならないのです。少しでも低い値のものを選ぶしかないのです。
もし、4月21日付けのようなことになると、少しでも低い値のものを選びたいとする行動がとれなくなるのではと考えます。
2012年04月12日
放射線家計簿について考えました
放射線家計簿をつけようとすると、厳密には、外部被ばくと内部被ばくのそれぞれについて考えなければなりません。被ばくについてのおさらいということになりますが、
外部被ばくは、地面に降下沈着した放射性物質から被ばくするものです。降下沈着した放射性物質のあるところを通ったときなどに被ばくするということです。
また、内部被ばくは、食べ物に付いた放射性物質を食べ物といっしょに体内に取り込んでしまった場合、空気中の放射性物質を吸引時に体内に取り込んでしまった場合、傷口等から体内に入り込んでしまった場合に被ばくするものであり、放射性物質が体外に排出されるまで被ばくが継続するということです。
厳密な放射線家計簿となると、これらについて全て計測し記録しなければなりません。しかし全部はできそうにありません。理由はその人の行動や状態を細かく見ていなければならないからです。できないからやらないというのは潔くありませんが、継続できないのでは元も子もありません。そこで、はじめの第一段階という位置づけで、内部被ばくの内の食べ物に付いた放射性物質を食べ物といっしょに体内に取り込んでしまう経口放射線量と、空気中の放射性物質を吸引時に体内に取り込んでしまう吸引放射線量との2つを計測の対象にしたいと考えました。
この2つをとってみても、どう計測するか考えなければならないことがあります。例えば経口放射線量についてです。食材を買って家で調理する場合は、調理の仕方によって経口放射線量が変わります。どう計算するかです。水道水を飲むということもあります。また惣菜、果物、菓子等のように買ってきたものをそのまま食べる場合があります。水道水を飲むということもあります。またレストラン等で、外で食事する場合もあります。これらをどう計算するかです。「う~ん」と唸ってしまいます。細かく見なくてもよく、継続が可能な方法にしないとだめだと考えています。
一案をまとめ次のブログで書きたいと思っています。
外部被ばくは、地面に降下沈着した放射性物質から被ばくするものです。降下沈着した放射性物質のあるところを通ったときなどに被ばくするということです。
また、内部被ばくは、食べ物に付いた放射性物質を食べ物といっしょに体内に取り込んでしまった場合、空気中の放射性物質を吸引時に体内に取り込んでしまった場合、傷口等から体内に入り込んでしまった場合に被ばくするものであり、放射性物質が体外に排出されるまで被ばくが継続するということです。
厳密な放射線家計簿となると、これらについて全て計測し記録しなければなりません。しかし全部はできそうにありません。理由はその人の行動や状態を細かく見ていなければならないからです。できないからやらないというのは潔くありませんが、継続できないのでは元も子もありません。そこで、はじめの第一段階という位置づけで、内部被ばくの内の食べ物に付いた放射性物質を食べ物といっしょに体内に取り込んでしまう経口放射線量と、空気中の放射性物質を吸引時に体内に取り込んでしまう吸引放射線量との2つを計測の対象にしたいと考えました。
この2つをとってみても、どう計測するか考えなければならないことがあります。例えば経口放射線量についてです。食材を買って家で調理する場合は、調理の仕方によって経口放射線量が変わります。どう計算するかです。水道水を飲むということもあります。また惣菜、果物、菓子等のように買ってきたものをそのまま食べる場合があります。水道水を飲むということもあります。またレストラン等で、外で食事する場合もあります。これらをどう計算するかです。「う~ん」と唸ってしまいます。細かく見なくてもよく、継続が可能な方法にしないとだめだと考えています。
一案をまとめ次のブログで書きたいと思っています。
2012年03月02日
「放射線家計簿」がつくれないかな~と思っています
「放射線家計簿」がつくれないかなと思っています。
自分の食の安全は自分で守る。人任せにできないということを学びました。
そこで、「放射線家計簿」なるものをつくり、自分のところ(家)では、食事から受ける放射線量はどのような値になるのか日々計算できるようにし、計算した結果にもとづきリスク管理ができることに役立てようとするものです。
0からのスタートです。
自分の食の安全は自分で守る。人任せにできないということを学びました。
そこで、「放射線家計簿」なるものをつくり、自分のところ(家)では、食事から受ける放射線量はどのような値になるのか日々計算できるようにし、計算した結果にもとづきリスク管理ができることに役立てようとするものです。
0からのスタートです。
2012年02月29日
「わが子からはじまる食べものと放射能のはなし」に参加した
「わが子からはじまる食べものと放射能のはなし」に参加した。
日時:2012年2月26日(日) 14:00~17:00
会場:東村山市サンパネル コンベンションホール
主催:こどものごはん委員会
講師 食政策センター・ビジョン 安田節子さん
話は、①放射線の人体への影響、②飲食物の基準について、③最大限用心して避けられる被ばくは避ける
についてであり、最後にQ&Aがあった。
①放射線の人体への影響
放射性ヨウ素(I)やセシウム(Cs)が大量に放出された。これらは揮発性が高く遠くまで拡散した。
ヨウ素(I)は甲状腺に蓄積され甲状腺がんの発症につながる恐れがある。
セシウム(Cs)は同属のカリウム(K)と間違って吸収され、筋肉などに蓄積される。
放射線はどんなに微量でも影響はある。従って放射線の安全線量のしきい値は決められない。
食品安全規制の原則からすれば、しきい値が決められないものに許容摂取量は決められないので、
食品中に含まれてはいけないことになる。
放射能物質は半減期毎に半分になる。半減期を10回繰り返すと1000分の1になる。
1000分の1になるには、ヨウ素(I)は半減期が8日なので80日、またセシウム(Cs)137は
半減期が30年なので300年かかることになる。
体内に取り込まれるとこの間放射線を出し続けることになる。
外部被ばくに比べ内部被ばくの方が影響が大きい。
2月18日のシンポジウムでは、
内部被ばくと外部被ばくとの差はないということであったが、良く分からなくなってしまった。
低線量の領域のことは専門家の間でも意見がわかれるということではあったが。
②飲食物の基準について
新基準案(新規制値案)は、基準値の食品を摂取しつづけた場合の被ばく線量を最大
0.8mシーベルト(SV)/年にする数値であるとのこと。
しかし、空気中の放射線量が、例えば0.1μシーベルト(SV)/時ある地域では、
8時間屋外にいて、あとの時間は屋内にいるとしても、0.6mSV/年近くになることから、
あわせると1.4mSV/年となる。
外部被ばくも入れるとすると、とても1.0mSV/年にはおさまらないことになる。
どう考えればいいのだろうか。
また、基準値案の算出は、食べる食品の半分は汚染されていない0ベクレル(Bq)のものであるとし、
さらに食べる食材の種類および量はモデル化したものに則っているということである。
自分のところにあてはまるのだろうか。
あってほしくないことであるが、また原発事故が起きてしまったらどうなってしまうのだろうか。
暫定基準に戻るということなのだろうか。
新基準案(新規制値案)は次のとおり。
飲料水 10Bq/kg
一般食品 セシウム 100Bq/kg
乳児用食品と牛乳 セシウム 50Bq/kg
米、牛肉は2012年10月まで、大豆は2013年1月まで先送り。
③最大限用心して避けられる被ばくは避ける
食生活のキーポイントとしてあがった項目は次の3つ。
取り込みを防ぐ/排泄を促す/対応策は徹底した測定とBq値の表示
●取り込みを防ぐ:
・汚染のない地域のもの
・高ミネラル食で取り組みにしにくい栄養状態をめざす。
セシウム(Cs)は同属のカリウム(K)と間違って吸収される。
ストロンチウム(Sr)は同属のカルシウム(Ca)と間違って吸収される。
体を、カリウム(K)、カルシウム(Ca)をいっぱいにしておくようにする。
カリウム(K)を多く含む食品は、野菜や果物、豆類。
「マゴワヤサシイ」+玄米 がお勧め。
「マゴワヤサシイ」商標登録 杏林予防医学研究所 山田豊文
・グレーゾーン地域の食材、調理、処理(水洗い、酢洗い、塩水洗い、ゆでる、煮る、酢漬け、発酵食品)で減らせる。
料理の仕方については詳しくはホームページに掲載されている。
原子力環境整備センター「食品の調理・加工による放射線核種の除去率1994年」
・米 非汚染地の有機栽培の玄米を、次善の策はグレーンゾーンなら白米で食べる。
精米すると、玄米のカルシウム、リン、鉄、マグネシウム、カリウムの50%~70%が失われる。
・乳製品 乳清(ホエー)に91%、チーズに7%、バターに1%移行する。
乳清(ホエー)は利用制限が必要。
・牛乳 ストロンチウム(Sr)、セシウム(Cs)、ヨウ素(I)の80%は脱脂乳に移行する。
心配なときは問い合わせ、数値をだしてもらう。
・魚 食物連鎖の頂点にいる大型魚はリスクが増す。濃縮のピークは半年から1年後あたり。
概してはらわたに集まるから、丸ごと食べる小型はリスク大。内臓を除くと減少。
回遊魚(カツオ、マグロ、秋刀魚、鯖、鯵、鰯など)
淡水魚の汚染深刻
●排出を促す:
生味噌など醗酵食品、玄米、果物(ペクチンの多い)などで排泄。
●対応策は徹底した測定とベクレル(Bq)値の表示:
・自治体の検査頻度、対象産品の数不十分。高汚染のものが流通するのではの市民の懸念。
・スーパー大手(イオンなど)の自主検査。
・カタログハウスの店 検査と表示。
・市民放射能測定所が広がっている。
話の中で強調されていたこと
人任せにしない。自分の食の安全は自分で守るようにしよう。
おかしいと思ったことは、おかしいと声を上がよう。
生産者には数値をだしてもらうようにしよう。NDではなく。
放射能は閉じ込めるようにすることが原則である。拡散させるようなことをしてはならない。
日時:2012年2月26日(日) 14:00~17:00
会場:東村山市サンパネル コンベンションホール
主催:こどものごはん委員会
講師 食政策センター・ビジョン 安田節子さん
話は、①放射線の人体への影響、②飲食物の基準について、③最大限用心して避けられる被ばくは避ける
についてであり、最後にQ&Aがあった。
①放射線の人体への影響
放射性ヨウ素(I)やセシウム(Cs)が大量に放出された。これらは揮発性が高く遠くまで拡散した。
ヨウ素(I)は甲状腺に蓄積され甲状腺がんの発症につながる恐れがある。
セシウム(Cs)は同属のカリウム(K)と間違って吸収され、筋肉などに蓄積される。
放射線はどんなに微量でも影響はある。従って放射線の安全線量のしきい値は決められない。
食品安全規制の原則からすれば、しきい値が決められないものに許容摂取量は決められないので、
食品中に含まれてはいけないことになる。
放射能物質は半減期毎に半分になる。半減期を10回繰り返すと1000分の1になる。
1000分の1になるには、ヨウ素(I)は半減期が8日なので80日、またセシウム(Cs)137は
半減期が30年なので300年かかることになる。
体内に取り込まれるとこの間放射線を出し続けることになる。
外部被ばくに比べ内部被ばくの方が影響が大きい。
2月18日のシンポジウムでは、
内部被ばくと外部被ばくとの差はないということであったが、良く分からなくなってしまった。
低線量の領域のことは専門家の間でも意見がわかれるということではあったが。
②飲食物の基準について
新基準案(新規制値案)は、基準値の食品を摂取しつづけた場合の被ばく線量を最大
0.8mシーベルト(SV)/年にする数値であるとのこと。
しかし、空気中の放射線量が、例えば0.1μシーベルト(SV)/時ある地域では、
8時間屋外にいて、あとの時間は屋内にいるとしても、0.6mSV/年近くになることから、
あわせると1.4mSV/年となる。
外部被ばくも入れるとすると、とても1.0mSV/年にはおさまらないことになる。
どう考えればいいのだろうか。
また、基準値案の算出は、食べる食品の半分は汚染されていない0ベクレル(Bq)のものであるとし、
さらに食べる食材の種類および量はモデル化したものに則っているということである。
自分のところにあてはまるのだろうか。
あってほしくないことであるが、また原発事故が起きてしまったらどうなってしまうのだろうか。
暫定基準に戻るということなのだろうか。
新基準案(新規制値案)は次のとおり。
飲料水 10Bq/kg
一般食品 セシウム 100Bq/kg
乳児用食品と牛乳 セシウム 50Bq/kg
米、牛肉は2012年10月まで、大豆は2013年1月まで先送り。
③最大限用心して避けられる被ばくは避ける
食生活のキーポイントとしてあがった項目は次の3つ。
取り込みを防ぐ/排泄を促す/対応策は徹底した測定とBq値の表示
●取り込みを防ぐ:
・汚染のない地域のもの
・高ミネラル食で取り組みにしにくい栄養状態をめざす。
セシウム(Cs)は同属のカリウム(K)と間違って吸収される。
ストロンチウム(Sr)は同属のカルシウム(Ca)と間違って吸収される。
体を、カリウム(K)、カルシウム(Ca)をいっぱいにしておくようにする。
カリウム(K)を多く含む食品は、野菜や果物、豆類。
「マゴワヤサシイ」+玄米 がお勧め。
「マゴワヤサシイ」商標登録 杏林予防医学研究所 山田豊文
・グレーゾーン地域の食材、調理、処理(水洗い、酢洗い、塩水洗い、ゆでる、煮る、酢漬け、発酵食品)で減らせる。
料理の仕方については詳しくはホームページに掲載されている。
原子力環境整備センター「食品の調理・加工による放射線核種の除去率1994年」
・米 非汚染地の有機栽培の玄米を、次善の策はグレーンゾーンなら白米で食べる。
精米すると、玄米のカルシウム、リン、鉄、マグネシウム、カリウムの50%~70%が失われる。
・乳製品 乳清(ホエー)に91%、チーズに7%、バターに1%移行する。
乳清(ホエー)は利用制限が必要。
・牛乳 ストロンチウム(Sr)、セシウム(Cs)、ヨウ素(I)の80%は脱脂乳に移行する。
心配なときは問い合わせ、数値をだしてもらう。
・魚 食物連鎖の頂点にいる大型魚はリスクが増す。濃縮のピークは半年から1年後あたり。
概してはらわたに集まるから、丸ごと食べる小型はリスク大。内臓を除くと減少。
回遊魚(カツオ、マグロ、秋刀魚、鯖、鯵、鰯など)
淡水魚の汚染深刻
●排出を促す:
生味噌など醗酵食品、玄米、果物(ペクチンの多い)などで排泄。
●対応策は徹底した測定とベクレル(Bq)値の表示:
・自治体の検査頻度、対象産品の数不十分。高汚染のものが流通するのではの市民の懸念。
・スーパー大手(イオンなど)の自主検査。
・カタログハウスの店 検査と表示。
・市民放射能測定所が広がっている。
話の中で強調されていたこと
人任せにしない。自分の食の安全は自分で守るようにしよう。
おかしいと思ったことは、おかしいと声を上がよう。
生産者には数値をだしてもらうようにしよう。NDではなく。
放射能は閉じ込めるようにすることが原則である。拡散させるようなことをしてはならない。
2012年02月20日
シンポジウムに参加して
2012年2月18日にあったシンポジウム「放射線と向き合う~食品と安全」(主催朝日新聞社)に参加した。
大分県立看護科学大学 甲斐さんが基調講演を行い、現場報告として「横浜の子供たちを放射能から守る会」の安田さんが、また「株式会社大地を守る会」の戎谷さんが、また「福島県いわき市農政水産課」の鈴木さんが、取り組みの現状についての報告があった。
甲斐さんからは、新基準(年間5mSV)の背景、どういう考えのもとに出てきた値であるか等についても話しがあった。
安田さんからは、市民が食品の放射線の測定をやろうと会を立ち上げた経緯、さらに測定の目的は、危ない食品を選別するのではなく、食材として使えるものを選び出すことであるとの話しがあった。
戎谷さんからは、生産者が安心して農業を続けていくことができるようになるには、消費者が納得して買ってもらえるようにしなければならないという考えのもとに活動している現状についての話しがあった。
鈴木さんからは、昨年の10月1日から始めた、農産物の透明性を高める「いわき農産物見える化プロジェクト」についての話しがあった。
講師の方々の話から浮き上がってきたことは、新基準は、パブリックコメントを募集中であるが、一層厳しい値にするという方向には行きにくいのではということから、これからどうするかについては、年間5mSVを超えないように食事を管理(リスク管理)しようとしたらそれができるように、また5mSVではなくもっと厳しく、例えば1mSVにしようとしたら、そうなる食事の管理ができるようにすること、管理できるようになることではないかである。
このためには食材について「基準値以下」という表示ではなく、数値が示されることがベースになる。
こうした数値を示す取り組みはすでに行われていることから、これらの取り組みを水平展開していくことが重要になるということであった。
大分県立看護科学大学 甲斐さんが基調講演を行い、現場報告として「横浜の子供たちを放射能から守る会」の安田さんが、また「株式会社大地を守る会」の戎谷さんが、また「福島県いわき市農政水産課」の鈴木さんが、取り組みの現状についての報告があった。
甲斐さんからは、新基準(年間5mSV)の背景、どういう考えのもとに出てきた値であるか等についても話しがあった。
安田さんからは、市民が食品の放射線の測定をやろうと会を立ち上げた経緯、さらに測定の目的は、危ない食品を選別するのではなく、食材として使えるものを選び出すことであるとの話しがあった。
戎谷さんからは、生産者が安心して農業を続けていくことができるようになるには、消費者が納得して買ってもらえるようにしなければならないという考えのもとに活動している現状についての話しがあった。
鈴木さんからは、昨年の10月1日から始めた、農産物の透明性を高める「いわき農産物見える化プロジェクト」についての話しがあった。
講師の方々の話から浮き上がってきたことは、新基準は、パブリックコメントを募集中であるが、一層厳しい値にするという方向には行きにくいのではということから、これからどうするかについては、年間5mSVを超えないように食事を管理(リスク管理)しようとしたらそれができるように、また5mSVではなくもっと厳しく、例えば1mSVにしようとしたら、そうなる食事の管理ができるようにすること、管理できるようになることではないかである。
このためには食材について「基準値以下」という表示ではなく、数値が示されることがベースになる。
こうした数値を示す取り組みはすでに行われていることから、これらの取り組みを水平展開していくことが重要になるということであった。
2011年07月08日
負の遺産
原発事故により、聞いたこともない単位の放射性物質(77万テラベクレルと報道されている)が放出されてしまいました。
シニアは、直接係ってはいませんということであっても、こうした事故を防げなかった、防ごうとしなかった甘い雰囲気の社会をつくり出してしまったと思います。
これからどうしていけばいいのか。これからの生き方、生き延び方を示すことがシニアに課せられているのではと考えます。
無邪気に遊んでいる子供たちを見ると、とんでもない負の遺産を残してしまったと辛くなります。
シニアは、直接係ってはいませんということであっても、こうした事故を防げなかった、防ごうとしなかった甘い雰囲気の社会をつくり出してしまったと思います。
これからどうしていけばいいのか。これからの生き方、生き延び方を示すことがシニアに課せられているのではと考えます。
無邪気に遊んでいる子供たちを見ると、とんでもない負の遺産を残してしまったと辛くなります。